熱帯夜の殺意

登場人物

夫; 何事にも執着しないタイプ。 在独26年にして、ほぼドイツ人。

妻; 更年期真っ最中。 良くも悪くも典型的な日本人。


その夜は30℃を超す熱帯夜だった。

クーラーなんて洒落たものは、この国の普通の住居にはまだまだ浸透していない。

何度「暑い。」と言った事だろう。

言っても涼しくならないことは百も承知なのに、つい口をついて出る。

午前中はまだいい。

最悪なのは夕方以降だ。

21時頃雷とともに激しい雨が降った。

あぁ、これで少し涼しく…・・・・ならなかった。

22時頃ベッドに入る。

いつも驚異的に寝つきの良い夫はあっという間に夢の中だ。

妻は最近の習慣で、横になってから本を読む。

今日は入眠導入サプリも飲んで準備万端だ。

東野圭吾はやっぱり面白いなぁ…と思いながら、数日間ちょびちょび読んでいた小説を読み終える。

ちょうど眠くなってきたのでこれなら眠れるだろう。


あづっ "(-""-)"

あまりの暑さにブワっと起き上がったら首筋や額が汗だく。

忘れていたが、これが熱帯夜というものだった。 時間は午前1時43分。

隣の夫を見ると、おでこには「冷えピタ」頭の下には「アイスノン」を当てて、気持ち良さそうに眠っている。

邪魔する髪もないので、冷えピタが張りやすくていいな・・・。

そんなことを思いながら妻はごそごそと起きだし、水を飲み、扇風機を取り出した。

弱風にしてタイマーをセット。

扇風機の風は体に良くないんだけど・・・と思いながらしばらくするとまどろんだ。

と、その時

ぷっすぅ

ギャー \(゜ロ\)(/ロ゜)/

夫の尻の穴から臭気ガスが出たのだ。

寝ながらにしてかくも最高のタイミングを見計らって放屁する技は、いったいどこで獲得したのだろう。

その衝撃と匂いとでまたしても目が覚めた妻は、呆然とした。

そして翌朝、一部始終を夫に話すとケラケラとそれは楽しそうに笑った。

笑えるのも今のうちだという事を、奴はまだ知らない。 (-_-メ)





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テーマ : ドイツ生活
ジャンル : 海外情報

プロフィール

かみーれ

Author:かみーれ
ドイツ人が日本人と似てるって?!誰が言ったのそんなこと。
住まなきゃ分からないドイツ人のいい加減さにしょっちゅうキレる毎日ですが、住めば都で早や7年。
どんな事も笑いに変えて、“笑ってもらえりゃ丸儲け”で日本人の夫と二人たくましく生きています。

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