毎日手ぶらで出勤する物乞い

ドイツではよく物乞いを目にする。

多くは道端に座り、紙コップや皿を置いて道行く人に声をかける。

そういう人はそこから動いてこないので、なるべく遠くを歩くようにし、目も合わさないようにして通り過ぎる。

帰り道に再び同じ所を通ったら、その物乞いがいた場所が空いている・・・おや?と見ると、近くで立って携帯で話をしていたりする。

あんた・・・携帯買うお金あるんやん・・・・。( 一一)

それもそのはず、こっちの人は結構お金を入れてあげるのだ。



最近近所で見かける物乞いの女性は、20代と思われる浅黒い肌の小柄な人で、手ぶらで毎日町までしゃきしゃき歩いて出勤している。

その道すがらも仕事熱心で、人を見かけたら必ず「1ユーロちょうだい。」と声をかける。

これがお年寄りならまた違うかもしれないが、見る限りことごとく断られている。

その女性が今日は私に声をかけてきた。

「ちょっと。ちょっとー。」

誰かが道でも聞きたいのかと立ち止まってみれば、例の彼女。

まあまあ広い道の道の反対側から声をかけてきて、こっちが止まって待っているのに悠々と歩いてくる。

そして案の定「1ユーロちょうだい。」

もちろん1セントたりとも渡すつもりはないが、そんなに元気で熱心なら働けるんちゃうん?と思ってしまう。

いつか町中で見た時は美味しそうにアイスを食べていたので、やはり彼女にもお金を渡してしまう人がいるのであろう。

一度お金を渡してしまったら最後。

知人は一度別の物乞いに小銭を渡したら、その後パン屋やスーパーにいる時も押しかけてこられ、何かくれとせがまれたり、ほっぺにチューされていかにも親しい友達だと店員にアピールされたりして困っているらしい。

旅先で二度と会わないならまだしも、自分の住む町では絶対に何かをあげてはいけないと思う。



物乞いに出会うと、こっちが悪い事をしているわけではないのに、なんとなく後ろめたいような嫌な気分になる。

しかし一人の物乞いにも出会わずに町に出るというのは不可能なのが、経済大国ドイツの現状である。





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テーマ : ドイツ生活
ジャンル : 海外情報

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かみーれ

Author:かみーれ
ドイツ人が日本人と似てるって?!誰が言ったのそんなこと。
住まなきゃ分からないドイツ人のいい加減さにしょっちゅうキレる毎日ですが、住めば都で早や7年。
どんな事も笑いに変えて、“笑ってもらえりゃ丸儲け”で日本人の夫と二人たくましく生きています。

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