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子育てを 母を通して 疑似体験

母の状態にはムラがある。

その時々で180度言う事が違い、都合の悪い事は聞こえないふり。

急かせばわざとゆっくり行動し、トイレに誘導しようとすると拒否する。(子供か!)

今飲んだ薬を忘れ、何度も同じことを言い同じことを聞く。



かと思えばデイサービスにお迎えを断る電話を入れさせると、オクターブ高い声でしっかりと用件を伝えられる。

これではケアマネージャーやデイサービスの人が母の状態を“しっかりしている”と評価するのも無理はない。

誰もみな外の顔とうちの顔が違うものだが、まだそこが違うというのは認知症ではない証拠でもあるのだろう。



熱を出した時も本人に自覚はなかった。

熱が出ると弱っている足がさらに弱り、自室とトイレの往復でさえも転倒したりする。

布団を汚した時にはショックを受けてシュンとしていたし、転んでは「情けない。」とつぶやいた。


私がそばにいる事で、普段の生活のペースが乱れてこんな風になっているのかと悩んだりもした。

だったらそばにいない方がいいんじゃないか・・・。

兄家族と同居の家での居候のような立場で、居心地の悪い実家。

自分自身がパンパンに張りつめていくのが分かった。

ガス抜きをしなければ、とんでもない事をしてしまう・・・。

こんな時何もかも分かって話を聞いてくれるはずの夫は一向に当てにならない。

平日は仕事もあるし、時差の関係で話すのはあきらめていたが、週末になってもソファでいつともなしに寝てしまうのでさっぱり話ができなかった"(-""-)"


なんとかかんとか予定の滞在を終え、ドイツに戻る日に母が聞いた。

「いつ帰るんや?」

今日だと言うと初めて聞いたように「そうか・・・・帰るんか…・。」とそれは寂しそうにつぶやいた。

涙が出そうになった。

たまに帰ってきてべったり一緒にいるけどまたしばらく放ったらかしにするなんて、返って残酷な事をしてるんじゃないか・・・。


色々と考えることの多い母との関わりだが、一つだけ確信した事がある。

母は私に老いるという事を身をもって教えてくれ、また経験しなかった子育てを体験させてくれているんだ。

器の小さい私はなかなか受けとめる事が出来なかったが、今後はこう思う事にした。

お母ちゃん、私がいる間くらい下の世話でもなんでもしたるから頑張らんでええんやで。
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かみーれ

Author:かみーれ
在独10年。
毎日ほぼスーパーに行くだけの引きこもり生活。

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