記事一覧

熱帯夜の殺意

登場人物夫; 何事にも執着しないタイプ。 在独26年にして、ほぼドイツ人。妻; 更年期真っ最中。 良くも悪くも典型的な日本人。その夜は30℃を超す熱帯夜だった。クーラーなんて洒落たものは、この国の普通の住居にはまだまだ浸透していない。何度「暑い。」と言った事だろう。言っても涼しくならないことは百も承知なのに、つい口をついて出る。午前中はまだいい。最悪なのは夕方以降だ。21時頃雷とともに激しい雨が降った。あ...

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日曜の苦行

日曜ごとに夫のワイシャツにアイロンをかける。家事全般に好きではないが、特にアイロンがけは大嫌い。寒い季節はまだいい。いきなり真夏の陽気になったクーラーのないドイツで、室温30℃の中でかけるアイロンほど嫌なものはない。何度言ってもスーツ着用をやめることは聞き入れられない。社長すらスーツを着ないのに、社内でただ一人、頑なにスーツを着る夫。本人曰く「スーツを着ると仕事のスイッチが入る。」のだそうだが、迷惑...

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寄り道シュパーゲル

Hessenparkからの帰り道、電車を途中で降りてOberursel オーバーウアゼルという町に行った。目的はビール屋さんでシュパーゲルを食べること。その前に中心部、マルクトプラッツに寄る。さっきまでいた野外博物館と大差ないのがすごい。ドイツでは本当によく古い町並みが保存されている。もうちょっと旧市街の方まで行きたかったけど、夫がイライラしているので諦める。 くそ~( 一一)そして着いたビール醸造レストラン。Alt-Ober...

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続ヘッセン野外ミュージアム

前回の続き。こんな昔風の村の中を進むと、様々な建物が現れる。今でいう“煙突掃除人”のような格好で木を切ったり削ったりしていた人達。雑貨屋さんの中。オランダほどではないが、昔のドイツにも風車があった。メインシーズンは週末ごとに何かしらのイベントがあるようで、この日は木組みの家の建て方や修繕についての説明があった。自分で建てようと思っているのか、熱心に聞く人々。こういう街並みなら、まだあちこちに残ってい...

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ヘッセン野外ミュージアム

さわやかに晴れて気温も22℃とちょうど良かった昨日、夫を連れてHessenpark (ヘッセン野外博物館)に出かけた。ヘッセンというのはドイツの州の一つで、どこの州にも同じような野外博物館がある。日本でいうところの“明治村”みたいなものだ。以前ラインラント・プファルツ州のに行ったが、それはそれはショボかった。ヘッセンはお金持ちなのか、立派なものである。 入ってすぐのマルクトプラッツ。ぐるっと噴水を取り囲むように...

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チョコミント ミューズリー

時々朝食にミューズリーを食べる。コーンフレークよりも体に良さそうで、ザクザクと噛みごたえがあるので腹持ちがいい気がするのだ。今までいろいろ試したが、基本的にはチョコ系が好きで、先日までは“チョコバナナ”のミューズリーを食べていた。何の気なしにそのメーカーのHPを見たところ、“チョコミント”味が出ているのを知った。さっそくスーパーへ急ぐと、あった!(^◇^)お味はそれほどミントが強くなく、結構美味しい。しか...

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ぶれない可愛さ

定期的に訪れる植物園。目的は花よりリス。昨日もいきなり走り回るリスたちに出会えた。大きなお口で木の実をくわえている。木から降りてあたりをキョロキョロ。後ろ姿でしっぽが見えないと、ミーアキャットみたいだ。地面をほりほりしては、パクッ。よく「リスは隠し場所を覚えてない」なんて言われるが、この仔はちゃんと覚えていたのだろうか。いや、それともまぐれか?いずれにしても見ていて飽きない可愛さだ。今はこの黄色い...

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疑惑の手紙

市内の大学病院から手紙をもらった。まったく心当たりがないが、また何かの検診かと思って封を開けると、そこには意外な内容が記されてあった。「無作為で選出された方にこの手紙をお送りしています。 我々は医学的な研究グループで、研究に協力してくださる方を募っています。 脳波やMRI等の検査を受けて頂き、そのデータを研究に生かします。 謝礼として100ユーロまでお支払い致します。 協力して頂ける方はサインしてこの手...

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異国で老いるという事

異国で老いる。これは思った以上に大変そうである。ボランティア先で見る異国出身の方々。といっても数は多くないし、イタリア・ハンガリーなどヨーロッパからであるが、それでも彼らは馴染めない様子だ。例えばレクリエーション。皆で歌を歌いましょう♪ドイツ人なら誰でも知っている歌を歌う。 異国出身の人は、ほぼ歌えない。 たまに自国の歌を歌ってみても、誰も聞いてくれない。皆でゲームをしましょう♪サイコロを振ってカー...

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うっかり中世の遺跡に迷い込む

見知らぬワンコに馬鹿にされ、ふと振り返るとMuseum (博物館)の文字。何やらインフォメーションも兼ねているようなので、トイレを探しに行ってみる。暇そうなおば様が二人鎮座ましましておられる中、切羽詰まった表情の私。いきなりトイレの場所を尋ね、無事に用を済ませたら、せっかくだから博物館に入っていこうかと思い立つ。コンビニでもトイレを借りたらガムの一個でも買うのだから、やはりそれぐらいはするべきだろう。か...

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プロフィール

かみーれ

Author:かみーれ
兵庫県出身の50代専業主婦です。
何の因果かドイツに流れ着いて早や10数年。
今や第二の祖国となったドイツでの日々を綴っています。

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