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介護体験記7 必要なのは忍耐

時々母に対して大声を出してしまう。

たまになら笑って済ませられることも、毎日毎日やられるとこっちも我慢の限界が来るのだ。

母は退院してから夜にぐっすり寝るようになり、眠れるのはいいのだが尿量が多くトイレに起きないのでこの3日は夜用のパットをあてていても漏れてしまうようになった。

リハビリパンツも夜用を用意するか、どうしたものかと頭をかかえ、毎日防水シーツとパジャマを洗っているのだが、今日は21時過ぎにテレビを見ながらうたた寝していた母が急に「もうええ!」と言い始めた。

何がもうええのかと聞くと、「もう眠たいからこのまま寝る。めんどくさいからもう何もせんでええ。」と言うのだ。

何もとは入れ歯を外して洗い、ポリデントにつけることと、トイレに行って夜用尿取りパットに取り換える事を意味している。

冷静に考えれば一日くらい入れ歯をつけたまま寝ても仕方ないし、漏れたらまたシーツやパジャマを洗えば良いのである。

しかしそういう時はこっちも冷静には対処できないので、「ちゃんとしてから寝て!!」と大声を出してしまう。

そうなるともう駄々っ子と一緒なので「いいや、もう何もせえへん。このまま寝るねん。」とかたくなに拒む母。

そんな事言ってる間に目が覚めると思うのだが、そこはもう意地である。

ふざけるな、ボケ。"(-""-)"


心の中で悪態をつく。

ついたところで見捨てるわけでもないのだが、ついつい腹が立つと悪態もつきたくなってしまうのだ。

これが家の中ならまだしも、外にいる時にやってしまうと周りから冷ややかに見られる。

あんなに怒らんでもええのに、あのお婆さん可哀想。

介護を経験してない人はこう思うだろう。

実際に私も「いずれ私らもこうなんねん。(だから怒ったらあかん)」と言われたり、顔をゆがめて見られたこともある。

そんな態度をとられたら非常に傷つくし、すでに責めているのに更に自分を責めてしまう。


ひどい人だと思う前に、どうかちょっと怒っている側の人の事も考えてみて欲しい。

毎日寝不足で、何度も同じ事を言っても全然覚えてもらえず、その人のために言っている事でもうるさいと怒られる日々を。

親も病気でそうなっているので、怒っても仕方がない事は世話する側も重々分かっているのだ。

その人に対して一生懸命であればあるほど怒ってしまうし、親に対してきつく当たって平気な人はいないと思う。


自分がその立場になって以来、外で出会う、お年寄りにきつく当たっている人にはあの人も一生懸命頑張ってはるんやな・・・と思うようになった。




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プロフィール

かみーれ

Author:かみーれ
兵庫県出身の50代専業主婦です。
何の因果かドイツに流れ着いて早や10数年。
今や第二の祖国となったドイツでの日々を綴っています。

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